パル、原宿の大型路面店を改装 手頃商品で客層拡大

2017/09/12 04:28 更新


「チャオパニック」の服や買いやすい生活雑貨も扱う

 パルは9日、東京・原宿の明治通りにある大型路面店を「チャオパニック・カントリーモール」(以下カントリーモール)として改装オープンした。15年11月にオープンした前身の「CPCM」(シー・ピー・シー・エム)の、クラフト&カルチャーのセレクトショップというベースは引き継ぎつつ、「チャオパニック」の服や文具、キッチン雑貨など手に取りやすい商品も加え客層を広げる。2層で面積約1000平方メートル。

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 CPCM時代は玄人受けするような濃い品揃えが特徴だったが、改装後は1階中心に、感度は維持しつつも手頃な商品を増やし大人層だけでなく若者の来店も促す。アパレルはメンズ、レディスの仕入れブランドのほか、リメイク物を含むカントリーモールのオリジナルやチャオパニックの商品を扱う。

 立ち上がりの仕入れは「バブアー」「ジェームスグロース」など英国ブランドが多い。生活雑貨やお茶などの食料品、陶器、併設のカフェスペースもある。

 「競合と差別化できるような編集力やカルチャーの発信で、従来のセレクト店からの脱却を図りたい。原宿のランドマークストアになれたら」と話すのは、カントリーモール、チャオパニック、「チャオパニックティピー」を担当する塚田裕介ライン統括長。CPCMでクリエイティブディレクターを務めたスタイリストで写真家の熊谷隆志氏は引き続きコンサルタントとして携わる。

 カントリーモールを通じ、リブランディング中のチャオパニック本体のイメージも引き上げたい考えで、オリジナル商品は一部、チャオパニックの既存店にも投入する。チャオパニックの商品は物作りに力を入れており、価格はやや上がるがそれ以上に付加価値を高める。

 カントリーモールは今後、規模や都心立地にとらわれず新規出店も視野に入れる。市場リサーチのために、カテゴリーを切り出した期間限定店を商業施設などに出すことも考えている。




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