クールカレアン 前向きな移転。働く環境を整えて再成長

2023/04/24 07:59 更新有料会員限定


 転職者の増加や売り手市場で企業の働く環境作りはかつてなく重要になった。レディスアパレルメーカーのクールカレアン(東京)は昨年12月、東京・品川シーサイド駅直結のビル21階に本社を移転した。社長の堀内一夫さんは、「人材確保や次の後継者育成のためにも大きな決断だった」と話す。コロナ下も事業を拡大したが、さらなる成長の原動力となる社員のモチベーションの向上や取引先との関係強化には、職場の姿を大きく変える移転が必須と考えた。

高層階に集える中庭

 新事務所の大きな窓からは、羽田空港発着の飛行機や東京湾の船、新幹線、レインボーブリッジなどの景観が楽しめる。3月の展示会に訪れた専門店の担当者は「眺めの良さにびっくりした」という。これほどの高層立地の展示会は珍しく、商品の見え方も段違い。会話が弾む。

 移転前は東京・五反田駅からほど近いビルの1~5階を使用していた。今回はワンフロアで、必要な機能を効率よく集約し、前事務所の約70%のスペース。コロナ下では業績の低迷やリモートワークの定着による事務所の縮小など経費削減を目的にした移転が目立った。だが、堀内さんは「人が育つ、働きたいと感じる会社を具現化する前向きな移転」と強調する。

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