90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。
※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。
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ワールドカップよりひと足早く ストリートを走るサッカーシャツ
2001年7月19日付

ヨーロッパのナショナルチームやクラブチームのユニフォームなど、サッカーのゲームシャツが人気を集めている。コットンTシャツの上に派手色のサッカーシャツを重ねた男の子たちが、ストリートでやたら目に付くようになった。原宿には各国、各チームのシャツを取り揃えたストリートショップも出現。中学生から年配の男性までが熱心に見て買っている。
古着屋でも企業チームのゲームシャツや練習着っぽいメッシュのシャツが売られている。「ナイキ」などスポーツブランドのショップは、ヨーロッパの有名チームのレプリカシャツを販売していて、ここで思い入れのあるチームのユニフォームを買っている男の子も多い。
ゲームシャツといえばポリエステルで、暑苦しく見えるのだが、「風通しがいいし、汗がすぐ乾くから涼しいっス」。ハイテク素材が炎天下のストリートで大活躍、というわけ。サッカーシャツを着て歩いている男性のなかには、「オランダにサッカー留学したことがある」という筋金入りもいたが、ほとんどは「カッコいいな、と思って」という、なんとなくサッカー気分派。ワールドカップ熱の盛り上がりというよりは、こういうのが今おしゃれなんじゃないの、ということだ。
ストリートの人気ショップがデュポン社などのハイテク素材を使ったシャツを出し、そのウンチクが雑誌で紹介されていることも影響している。「PPFM」(ファイブフォックス)など大手アパレルのメンズヤングブランドでも、ゲームシャツのようなシャツを売り出している。
《記者メモ》
02年日本・韓国W杯の前の年の話。サッカー門外漢の私の周りでも、中田英寿さんをはじめとするスター選手、監督の話題などにぎやかでした。
(赤間りか)
