アンリアレイジ森永氏がAIを活用する背景とは デジタルプラットフォーム事業のABEJAが共同開発に出資

2026/01/30 11:10 更新NEW!


 デジタルプラットフォーム事業のABEJA(東京、岡田 陽介CEO)は、アンリアレイジ(東京、森永邦彦代表)と共同開発推進に関する契約を締結した。両社で連携し、ファッション業界におけるAI(人工知能)を活用したクリエイティブとプロダクトなどの生成プロセスの創出に向けた共同開発を推進する。この契約に関連し、ABEJAはアンリアレイジに出資した。

 アンリアレイジが蓄積する膨大なデザインアーカイブをデータとして収集・解析し、AIが学習するための基盤を構築する。属人的になりやすい従来のクリエイションの過程に、人とAIが協調して運用するヒューマン・イン・ザ・ループを取り入れる。これらを制作現場に適用した後、事業化をめざす。

 アンリアレイジは、ファッションとテクノロジーをクリエイティブ発想のコアに置き、AIを活用する可能性を検討してきた。とりわけ森永氏はパターンメイキングに関して「いい線を引ける優秀なパタンナーを獲得しずらい時代になっている。絶対数が減っていて、10年後はもっと厳しくなる」と懸念。「ブランドらしさとパターンはすごく密接。膨大なリソースを受け継いでいける補助になるものを作らないと、作ったパタンナーがいなければ、ゼロに戻ってしまう」という。

 ABEJAは今後、生成AIが生み出す均質的なデザインと、デザイナーや職人が磨き上げた高付加価値なデザインとの差はより明確になると想定する。彼らのクリエイティビティにAIを掛け合わせることで、本質的な価値をより多面的かつ具体的な形で表現しうると考える。



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