綿花相場が大きく下落している。綿花商関係者によると「ウクライナ情勢や米国金利の上昇などを背景にした世界経済に対する不安感から、投機マネーが市場から引き上げられた」と指摘する。その半面、綿花の供給はタイトで、「足元で流通している綿花の価格はそれほど下がっていない」とも強調する。国内の綿糸価格を見ても、春ごろからさらに上昇している。この影響が、どう出るかを追った。
(小堀真嗣)
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米ニューヨーク綿花市場の期近物相場は5月ごろに一時、1ポンド(約453グラム)当たり150セント台になっていた。これが6月下旬に急落した。直近は90セント台で推移している。中国やインドの綿花相場も揃って下落した。