コロナ禍で大幅に下落した綿花相場がこの1年で一転上昇し、高値圏で推移している。昨秋以降、各国で感染対策および経済対策が打ち出され、経済回復への期待感から需要が回復してきた。ニューヨーク(NY)綿花市場の期近物相場価格(当限)は一時、1ポンド当たり50セントを割ったが、足元ではやや下がっているものの、80セント台で推移している。今後は、綿花相場を左右する米国の綿作環境が台風や干ばつの影響で生産減が予想されるほか、中国による米綿の需要の増加などで「タイト感が強まる」(綿花商関係者)と見られる。
(小堀真嗣)
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!