アッシュぺーの湯沢由貴子さんによるスタリングパフォーマンス@ミラノ(坪内隆夫)

2020/03/12 05:57 更新


お手伝いをさせていただいているCamera nazionale della moda italiana (CNMI、イタリアファッション協会) の「ミラノファッションウィーク」での公式スケジュールとして、今回2度目となるコンセント・パリ・アッシュ・ぺー・フランスのディレクター、湯沢由貴子さんによるスタイリングパフォーマンスンが行われました。場所は、CNMIが主催する、世界のバイヤーとジャーナリストに向けて新人デザイナーを紹介することを目的とした展示会「ファッションハブマーケット」。

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事前にコーディネートされた湯沢由貴子さんのスケッチ


このスタイリングパフォーマンスは、CNMIがセレクトした新人クリエーターと、アフリカ、ハンガリー、中国の新人クリエーターのコレクションの中から湯沢さんが気に入ったピースをセレクトし、服やアクセサリーをコーディネートするという物です。


湯沢さん(右から2番目)とアシスタントの吉原さん(一番右)


湯沢さんはパリに住みながら、東京と大阪にある2つのコンセント・パリのディレクター兼バイヤーとして、世界の才能のある若手デザイナーの発掘と、そのコレクションの買い付けをするためにパリ、ロンドン、ミラノそして東京と世界中を飛びまわっています。その中でも、特にイタリアのブランドはお気に入りで、たくさん購入されているようです。

残念ながら、最近ではセレクトショップと呼ばれているお店でも、以前のように新しいブランドを発掘し紹介して行けるお店が少なくなリましたが、コンセント・パリでは常に新しく才能のあるデザイナーを見つけてはお店で紹介しています。

私は時々、湯沢さんをショールームにアテンドをしたり、自分が担当しているブランドを販売することがあるのですが、物によっては2枚買ったら安い車が買えるのではないか、と言ったような高額商品も買い付けられます。そう言った商品の方が意外にも早く売れたりするそうです。最近の日本のセレクトショップでは、どこも同じようは商品ばかりで、あまり面白い商品がなくなってきていますが、新しいコレクションを発見し、紹介するお店はまだまだ残っていて欲しいものです。


デザイナーも自分の服のコーディネートが気になるようです。


あいにく今回のミラノのファッションウィークは、コロナウィルスの影響で最終日がキャンセルになり、ファッションハブも1日早く終わってしまいました。ちょうどその頃からミラノの州都であるロンバルディア州でウィルスが拡散し、学校やミラノの象徴でもあるドゥオーモが閉鎖され始めました。ミラノの次にあるパリのファッションウィークにも行かなかったバイヤーも多かったようです。ファッション業界にも大きな被害をもたらしているこの問題、早く終息して欲しいものです。


ハンガリーブランドJE SUIS BELLEコレクションからのコーディネート


つぼうちたかお 東京モード学園デザイン学部卒業後渡英、1年後に渡伊。デザイナーとして活動をはじめ、ミラノにてオーダーショプ「TAKAO MILANO」をオープン。04年2月から07年9月まで年に2度、ミラノ市の協賛を得て、ミラノファッションウィーク開催中に新人デザイナーを中心とした展示会UPSIDE MILANOを主催。その後、ミラノのショールーム、ファッションガイドブックへのコンサルタントを行い、12年1月のPITTI UOMOから日本のメンズブランドのヨーロッパでのセールスプロモートをするプロジェクトJAY PROJECTを開始する



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