蝶理は、「30年を見据えて蝶理グループのあるべき姿を描く」(先濵一夫社長)新中期経営計画(23~25年度)を来期(24年3月期)からスタートする。計画では、国内外のグループ拡大と日本、中国に加え、人口が増加する東南アジア市場の取り込みが鍵となる。新たな基幹システム導入によりデータ経営に移行し、労働生産性の向上と利益水準の更なる向上を目指す。
(高田淳史)
新中計は、4月末に発表する予定。この間取り組んできた連結経営基盤の強化が実り、「単体とグループで売り上げ、利益ともに半分半分までになってきた」と、更なるグループの拡大が大きな方向性。今期(23年3月期)の経常利益は130億円(前期103億円)を見込んでおり、「現中計で、経常利益100億円台の常態化という新たなステージへの基礎固めはできた」とみている。
「約30カ所ある海外拠点のうち、7割が中国含めた東アジア」にある。その拠点を活用し化学品、繊維などで成長市場の東南アジアの収益を拡大する。