中国のネット発展状況リポート ユーザーは7億人以上

2017/09/11 04:30 更新


【ワールドビジネスニュース 中国】2016年第39次中国インターネット発展状況統計リポート ユーザーは7億3100万人 モバイルで支払い31%増

 中国互聯網信息中心(CNNIC)がまとめた「2016年第39次中国インターネット発展状況統計リポート」によると、16年12月までに、中国のインターネットユーザーは7億3100万人となった。年間で4299万人増え、インターネットの普及率は53.2%となっている。モバイルユーザーも6億9500万人、年間で7550万人増え、ネットユーザーの95.1%がモバイルユーザーだった。こうしたことが中国でシェアビジネスが急速に広がる背景となっている。

 ネットの普及率を地域別にみると北京、上海、広東は7割を超えている。20位の寧夏が50.7%で、それ以下は50%を割り込んでいる。最も普及率が低いのは雲南の39.9%。全国平均は53.2%となっている。また、都市部が5億3100万人、普及率72.6%だったのに対して農村部は2億100万人、27.4%だった。

 ネットで支払いをする人は4億7450万人、前年比14.0%増えた。モバイルで支払いをする人は4億6920万人、31.2%増えた。支払いができる場所はレストラン、スーパー、コンビニエンスストアなど急速に広がっており、公共サービスなどの支払いも可能になるなど生活に不可欠なものになりつつある。実店舗の50.3%で使えるようになっていると報告書は指摘している。4級都市で43.5%、5級都市で38.0%、農村部で31.7%となっている。

 ネットの普及によって、販売形態も急速に変わっている。国家統計局が発表した17年1~6月のネット販売額は3兆1073億元、前年同期比33.4%増と大きな伸びが続いている。このうち実商品の販売額は2兆3747億元、28.6%増となり、社会商品小売総額に占める割合が13.8%となった。

 報告書によれば、16年12月時点でネットで買い物をする人が4億6670万人、前年比12.9%増、モバイルで買い物をする人が4億4100万人、29.8%増となっている。ネット販売市場は成熟期に入っているが、今後もBtoC(企業対消費者取引)は拡大していくとしている。

 ここにきて急拡大しているのがデリバリーだ。ネットでの利用者は2億900万人、83.7%増えた。モバイルで使っている人は1億9400万人で、モバイルユーザーの27.9%に達している。






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