カルティエは、パリの旗艦店「カルティエ・ブティック・パリ・ラペ通り13番地」をリニューアルオープンした。同店は、1899年にルイ・カルティエがブティックを開いて以来、ニューヨークのフィフスアベニューのマンション、ロンドンのニュー・ボンド・ストリートと並ぶ3大拠点となっている。
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今回、コンセプトとデザインを一新し、約2年かけてリノベーションを実施。全6フロアのうち1~3階がブティックとなり、総売り場面積は1400平方メートルとなる。4階は顧客に多様なサービスを提供するフロア、5階はハイジュエリー工房、最上階の6階はアーカイブ、ウィンターガーデン、文化イベントなどに用いるレジデンスとして充てる。
店舗デザインは、輝き、垂直性、モダニティーをキーワードに、モワナー・ベタイユ、ステュディオパリジアン、ローラ・ゴンザレスの三つの建築チームが協業し手掛けた。メゾンを象徴するファサードはそのままに、自然光で館内を明るくするプランを採用。建物のサステイナビリティー(持続可能性)を確保し、BREEAM環境認証のハイグレードを近い将来に獲得するための条件をすべて満たすよう構想したとしている。