日本カーペット工組 「カーペットは“無実”」発表 アレルギーの原因イメージ払拭へ

2024/02/14 17:00 更新


 日本カーペット工業組合(永田鉄平理事長=住江織物社長)は2月13日、ぜんそく治療ガイドラインから「カーペットは敷かない」の表現が削除されたことを受け、「カーペットは〝無実〟」との発表を行った。

 組合によると、日本小児アレルギー学会の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」の23年11月発行最新版で「(ぜんそく症状などを引き起こすダニアレルゲンの回避策として)じゅうたん、カーペットを敷かない」という表現が削除された。この表現は、「カーペットはダニアレルギーの原因だ」などの誤ったイメージを形成する要因の一つとして、同組合が学会に削除を求めてきたもの。

 これによって、「今後、医師から患者に対して『カーペットを剝(は)がしなさい』というような従来のガイドラインに基づいた指示はなくなっていく」と見ている。なお、米国のぜんそくガイドラインでも同じような表現が20年に削除されたとしている。

 同組合では「カーペットは、繊維内部にほこりを取り込む特性(ダストポケット効果)があり、ダニアレルゲンを含むハウスダストの室内での舞い上がりを抑制する安心・安全な床材」と説明。組合の実証実験で、カーペットでのハウスダスト舞い上がり量(歩行を想定)は、フローリングの10分の1(瞬間的には20分の1)との結果が出ているという。



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