キャンプ・アウトドア業界はどうあるべきか 4人のキーパーソンに聞く

2023/03/20 15:00 更新有料会員限定


 マーケットは今後どうなると思うか。そして、アウトドア業界はどうあるべきか。キーパーソンに聞いた。

【関連記事】キャンプ 成長踊り場、次の一手は?

伸びしろしかない!

アウトドアイベントに引っ張りだこ じゅんいちダビッドソンさん

「ダビッディー」ではモリリンと協業し、持ち運びできる炭酸水メーカー「ソーダガン」などを開発する(提供=ワールドフォトプレス)

 キャンプを始めたのは18年からです。芸人仲間のヒロシさんやバイキングの西村さんからずっと誘われていて、初めはしぶしぶご一緒したのですが、その自由度の高さに見事にハマりました(笑)。3人で行っても寝るのはそれぞれのテントで、帰り時間も自由。たき火に向かってボーっとできるのが何とも贅沢(ぜいたく)でした。以来、病みつきになり、多いときは月に7、8回、平均して5回は仕事を含めて行っています。

 僕が好きなキャンプ道具はカッコ良くて、たとえ不便でも味があるもの。テントは10幕持っていて、愛用しているのは、機能性の高い「オガワ」の「ステイシーST-II 」。前室が広く、ソロでもゆったりと使えるのが気に入っています。「ファイヤーサイド」の「コッパーシェラカップ」(銅製カップ)はもう4、5年使っています。良いものは長く使えるという好例です。

 キャンプブームでギアが多様化しましたね。もはや足りないものがないというくらい、ジャンルを網羅しているし、おしゃれなものが増えたと感じます。でも、そうした中でも自分が欲しいもの・世の中に無いものを作ろうと、僕のブランド「ダビッディー」で製品開発に取り組んでいます。例えば鉄フライパンの「ダビパン鉄」。肉をおいしく焼ける鉄製であっても、軽くなるようなるべく薄く仕上げました。柄の部分と本体を一体的に見せているのもカッコいいでしょ? これからも何か降りてくるものがあれば、モノづくりをしていきたいですね。

 メーカーの人たちによると、「この間ユーザーがキャンプ道具を一通り買い切って、ブームが落ち着いた」とのこと。ただ、この盛り上がりは業界が仕掛けて作ったわけではないし、キャンプの裾野が広がって、定着したようにも思えます。アウトドアイベントもにぎわっていて、目新しいものを探すコレクター的な人たちは目立ちます。フェスなど今年はもっと本格的に再開するでしょうし、僕ら芸人たちもキャンプの楽しみ方を伝えていくようにすれば、この盛り上がりは満遍なく広がり、まだまだ続いていくんじゃないですかね。伸びしろしかないですよ。(お笑いタレント)

「トーキョーアウトドアマーケット2022」ではうしろシティ阿諏訪泰義さんとトークショーを披露

まだニッチ。「入り口」広げよう

数々の人気アウトドアイベントを企画 竹下充さん

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事