カインズ 東急ハンズの全株式取得 DIY文化創造のパートナーに

2021/12/22 20:22 更新


 カインズは12月22日、東急不動産ホールディングスの子会社、東急ハンズの発行済み全株式の譲渡契約を締結した。東急ハンズは22年3月31日付でカインズグループに入り、新たな「DIY文化の共創」に向けて両社で事業のシナジーを高めていく。

 カインズはベイシアグループの最大企業。ホームセンター事業を運営し、DIYを生活文化に根付かせていくことを使命として事業を推進してきた。

 東急ハンズも1976年の創業時からDIYを中心としたライフスタイル提案型ショップを運営し、長年にわたってDIYによる「生活文化の創造」をテーマに事業を進めてきた。しかし、生活雑貨市場の競合が強まり、都市部を中心とした店舗展開がコロナ禍の影響を強く受け、厳しい業績を強いられた。東急不動産グループだけでは再生は困難と見て、新たなパートナーと組んで事業価値を回復させ、高める方向で検討し、カインズがベストオーナーとなりうると判断した。

 カインズはM&A(企業の合併・買収)ではあるが、DIY文化の創造というテーマで共通し、郊外、地方を中心に店舗展開してきたカインズと都市部を中心に展開してきた東急ハンズの相互補完のパートナーとしてシナジーを高めていく。

 東急ハンズの社名は当面は使用し、近く新社名を検討し発表する。



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