円安の影響でブランド品が高騰するなか、二次流通市場が盛り上がっている。安く購入できるメリットと買い取り価格が上昇していることを背景に、売り手も買い手も拡大している。コメ兵ホールディングス子会社、K-ブランドオフ(石川県、山内祐也社長)は10月8日、「ブランドオフ」の旗艦店、銀座本店を移転リニューアルオープンした。希少価値の高い品揃えとラグジュアリーなおもてなしで国内外の客をつかむ。
(松本寧音)
同社の22年8月の売上高(EC含む)は前年同月比40%増。コロナ下でインバウンド(訪日外国人)の買い上げ比率が全体の約60%から約4%にまで激減したものの、円安の追い風を受けて売り買いともにリユース品の需要が増加。高価買い取りを期待した持ち込み件数が増え、9月の買い取り額も前年同月比約2倍に増えている。特に伸びたのは越境ECだ。コロナで海外への自由な渡航ができなくなり、北米などからの購入が目立った。高木啓行取締役営業本部本部長は「アジアは世界中からリユース品が集まってくると認知されている。とりわけ日本はリユース市場が先行しており注目度は高い」という。