25~26年秋冬に向けたベルリン・ファッションウィークが1月31日から4日間開催された。様々な会場で35ブランドがコレクションを発表し、来場者は約3万人だった。これまで以上に国際的で多様性に富んだウィークは、貴重な晴れ間も広がり、暗くて寒い真冬のベルリンを鮮やかに彩った。コレクションは、メンズ、ユニセックスブランドが目を引いた。
(ライター・宮沢香奈)
「ウィリアム・ファン」は厳かなベルリン・フィルハーモニーホールを会場にした。
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自身のルーツである中国の京劇からインスパイアされた「ALTER EGO」と題したコレクションは、チャイナカラーのトップとフラワープリントのパンツのコントラストや、ビビッドなブルーのインナーがエレガンスを引き出すワークスタイル。アジア人モデルの白塗りメイクが印象的だ。ショーの後にはモデルを整列させたホールでピアノコンサートを披露。ブランド設立10周年というアニバーサリーのショーだった。