ビームスはメンズカジュアルの新プロジェクト「フューチャーアーカイブ」を軸に、10~20代客の獲得に力を入れる。7月28日に東京・原宿の明治通り沿いに新店舗「ビームス原宿アネックス」を出した。オリジナルや協業商品を販売するほか、物販以外のイベントも行い、既存の店舗やレーベルでは捉えることの難しかった若年層のファンが集まるコミュニティーとして活用する。
(柏木均之)
若手起用でうねりを
メンズカジュアルの旗艦店「ビームス原宿」は半年に1回、1階売り場の品揃えや内装を変え、シーズンテーマを来店客に見せていた。20~21年は休止したが、22年に再開することになり、若手バイヤーの飯塚昴さんに声がかかった。当時、飯塚さんの買い付けた「ダイリク」「シュガーヒル」などの若いブランドが売れ始めていた。
「コロナ前と同じでは意味がない。ビームスで買い物したことがない人がどうすればお店に来てくれるか」。裏原ブームなど90年代のカルチャーに憧れを抱いていた飯塚さんは、同世代のクリエイターたちの服が人気を集めているこのタイミングなら、「自分たちも90年代のムーブメントに近いうねりを作り出せるかもしれない」と考えた。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!