ネットショップ作成サービス「ベイス」を運営するベイス(東京)は、渋谷モディが運営しているリアル店舗出店スペース「シブヤベイス」で、期間限定店「Z世代社長week」を開催した。Z世代(90年後半から00年代に生まれた人)ショップオーナーの実店舗運営をサポートする初めての取り組み。
ベイスによると大学生年代のネットショップ開設数は、19年と比較すると約1.8倍に伸長している。
コロナ禍の緊急事態宣言を経て余暇が生まれたことが主な理由だ。「アルバイトの収入が減り、副業にチャンレジしたかった」などの声もある。
同社のサービスは専門的なITの知識が無くても、スマホ一つでEC店舗を開設できる。モール型とは違い、ネット上に個人店舗を持つことができることも特徴だ。「SNSなどを通じた自己発信とファン作りが得意なZ世代と相性が良い」という。
今回出店したアパレルブランド「べーバー」のディレクター兼デザイナーを務めるのは、21歳の山野邉舜平さん。2年前、服が好きだったという理由と「服を通して同世代に社会問題を問いかけたい」という思いからブランドを立ち上げた。
ブランドロゴ入りのトートバッグなどが人気で、月の売り上げは100万円を超えることもあるという。
売上金は、ブランド拡大の資金やウクライナ支援などの寄付に活用している。
「実店舗を出すことと、社員に給料を渡すことが目標。今はECで安定した収入が得られるようにしたい」という。今回の期間限定店を通して、対面で同世代の来場者にブランドの取り組みを伝え、認知度向上を図る。