総合アパレル8月商況 猛暑で夏物売れるも下旬は台風で伸び悩む

2024/09/09 18:00 更新


 総合アパレルメーカーの8月の商況(速報値)は、猛暑日が多かったことで夏物が売れたが、台風による臨時休業の影響で伸び悩みが目立った。全社売上高は、オンワードホールディングス(HD)が9.2%増(既存店8%増)、ワールド1.6%増(2.3%増)、TSIHD1.8%増(2%増)、三陽商会は1%増(既存店は非公開)。

【関連記事】総合アパレル6月商況 気温上昇で夏物が好調

 オンワードHDは、接触冷感やUV(紫外線)ケアなどの機能素材を使ったブラウスやワンピースなどが売れた。オンワードパーソナルスタイルのオーダーメイドブランド「カシヤマ」は引き続き好調で、売り上げを大幅に伸ばした。

 ワールドは、店頭における夏物商品が底堅く推移、秋物の正価商品が高稼働した。ECは正価販売が順調だったが、主力ブランドのセール商材が不足した結果、前年同月比で1.4%増と伸び悩んだ。

 TSIHDは夏物の新商品が動き、前年を超えた。三陽商会は百貨店、直営店でジャケットやシャツを中心とした盛夏商材の正価販売を強化し、ECとアウトレット店で春夏物の最終消化に注力し、微増だった。最終週は台風の影響で前年を大きく下回ったが、ECが好調だったため、前年同期比横ばいだった。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事