深刻化しつつあった「スーツ離れ」にコロナ禍が拍車をかけた。紳士服専門店は打撃を受け、主力事業の大改革を迫られる。それでも、最大手の青山商事の社長、青山理さんはスーツから逃げない。危機を乗り越えるため、原点である販売現場を軸に新たな領域に挑んでいる。
【関連記事】《トップインタビュー2023》青山商事社長 青山理氏 レディス分野に成長性
お直しを内製化
コロナ禍当初は成人式や入学・入社式などの需要が激減した。リモートワークの浸透で働き方も様変わりし、従来型のスーツ需要も大幅に落ち込む。結果的に、店舗の統廃合など厳しい判断もせざるを得なかった。こうした現状を変革する原動力として、ECと実店舗を融合した「デジタルラボ」システムを導入した独自のOMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗の拡大を加速している。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!