青山商事は、ビームスのノウハウを生かした商品開発を手掛ける「ビームスデザイン」が企画監修し、20~30代男性を主対象とするビジカジの新ブランド「モアレス」を今秋スタートする。10月1日から都心の主要な「洋服の青山」15店とSC向け業態「ネクストブルー」全8店で販売する。初年度は売上高10億円を目指す。扱い店は順次増やす予定だ。
同社は国内紳士服市場では20~30代のビジネススーツとフォーマルウェアの販売シェアが最も高い専門店だが、この世代をさらに取り込むには、ビジカジの強化が必要と判断した。人口減少、少子高齢化、クールビズの影響からスーツ市場が縮小する中、ビジカジのカテゴリーを次の成長戦略の一つに位置付ける。都心の洋服の青山の一部店舗では内装や什器を整え、コーナー化する。
スーツなど単品集積を得意としてきた同社がビジカジスタイルに新しい発想やセンス、コーディネート力、VMDなどを取り入れるため、有力セレクトショップで知名度が高く、プロデュース力に優れたビームスに新ブランドの商品の企画監修を依頼した。
ビームスデザインは企業ブランドとの協業、商品開発やプロデュースなどに使用するレーベル。