AOKIは、今秋に改装した銀座本店で高価格帯のスーツが好調に推移している。銀座本店はビジネススーツの売り上げの約60%を上質な「ロイヤルスーツ」が占めており、同店の売上高(10月4日~12月7日)は前年同期比8.5%増と堅調だ。
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「ライフ&ワークスタイルのAOKI」を体現する場として改装した銀座本店のコンセプトは「街の総合洋品店」。上質スーツを扱う「ロイヤルコーナー」を新設し、同社が創業から培ってきた物作りに対する思いと技術力を集結させた「金のスーツ」やイタリアの生地メーカー、レダと協業したスーツなどを提案する。
また、レディスアイテムの売り場を約1.7倍に拡大した。全身のスタイリングが確認できる三面鏡をフィッティングルーム前に設置するなど、女性客が買い物をしやすいよう工夫している。インナー・シャツは店舗中央に配置した。改装から2カ月で客単価も前年を超えている。
ビジネス街にある同店はビジネスパーソンが中心だが、観光地でもあるため訪日外国人の来店も全体の1割を超える。外国語対応ができるスタッフの配置をはじめ、商品ラインナップ・売り場環境を整え、顧客満足の向上を目指す。
