小物雑貨店のアミング(石川)、33年連続で増収

2017/03/02 07:14 更新


 アパレルや雑貨、コスメなど小物雑貨主体の専門店「アミング」を運営するアミング(金沢市、西江あきよ社長)が好調を続けている。今期(17年7月期)は前期比5%増の売上高91億円、利益でも増益を見込む。既存店も2~3%の増収の予定。達成すれば、84年に扇商事(現アミング)設立以来、33年にわたって伸び続けることになる。

 売り場はコスメ、ベビー、ダイニング・食品、ファッション、ステーショナリー・インテリアの五つのカテゴリーに分類している。今期好調だったのはバレンタイン用のチョコレートやクッキー、紅茶など食品関係。現状で売り上げが10%以上伸びており、通期で「15%程度まで伸びそう」(同社)という。ほかにも、ベビー・キッズ向け商材が5%増、レディス向けアパレル、小物雑貨などファッション関連商材が2~3%増と堅調だ。

 粗利益率も数ポイント改善している。前期の冬物が店頭で動きが鈍く、セールを強めて利益率低下を招いた。その反省から、今期は冬物のコートや厚手のニットなどの冬の季節商材を絞り、逆に汎用性の高い秋物の薄手ニットを拡充して早期投入したところ、建値消化率が高かった。

 顧客の中心は50、60代。小物雑貨は全般的に回転率が低いので、あえて売り場で52週MDを組み、鮮度を高めて購買に結び付けている。また、西江社長自ら社員を集めて毎月開く、〝心を磨く勉強会〟により、スタッフが顧客に対して高いホスピタリティーを提供していることも業績が伸びている要因だ。

 好調なのは昨年6月と10月にリニューアルした牡丹山店(新潟市)と金沢ベイ店(金沢市)。改装効果で売り上げはそれぞれ8%増、10%増で推移している。

 今期は3月に名古屋市天白区に出店する。愛知県では藤が丘店、大高店に次ぐ3店目で、家電のエディオンに並ぶ形で出店する。売り場面積は約826平方㍍、年間売上高は4億円を目指す。

 6月には、滋賀県栗東市にも出店するほか、5月のゴールデンウィーク前には出店から約15年が経過した新潟店をリニューアルオープンする。

 来期以降も東海地区を中心に出店を予定している。年間で平均2、3店出し、「将来的に国内で100店までもっていきたい」(西江社長)とする。

 

アミング金沢ベイ
リニューアル後も好調を続けるアミング金沢ベイ店


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