「甘すぎるコーディネートの反応がよくない」。ヤングレディス市場でここ数シーズン、ガーリーなアイテムで全身をまとめたスタイリングが人気だったが、都内店でその勢いに陰りが見え始めた。25年春はカジュアルやスポーツテイストを取り入れて鮮度を演出し、客の心をつかもうとする店が多い。
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カラーは根強い人気のピンクや柔らかいベージュの提案が減り、代わってグレーやネイビー、アイスブルーのアイテムが目立つ。
昨季はリボンやフリル付きのガーリーなトップにミニスカートの組み合わせが〝鉄板〟だった店も、今春は動きが鈍い。トップはそのままで「ボトムをスウェットパンツやジーンズに置き替えるだけで売れ行きが良くなる」。韓国アーティストの〝空港ファッション〟に注目する若年層が多いため、トラックスーツやスウェットのセットアップが好調な店が多い。
「大人客の購入も増えた」という肌見せアイテムの人気は健在だ。若年層では、オフショルダーやタイトなショート丈のトップを可愛いより〝かっこよく〟着こなす傾向が広がりつつある。