エアークローゼット 「ピックス」でメディアと協業

2019/06/24 06:26 更新


 エアークローゼット(天沼聰社長兼CEO=最高経営責任者)はパーソナルショッピングアプリ「ピックス」で、雑誌などのメディアとの協業を進める。ピックスはエアークローゼットのスタイリストが、アプリユーザーの登録したニーズに基づいて洋服5点を箱に詰めて客の自宅に届ける。客は自宅で試着して気に入った服だけを購入できるサービスだ。メディアと組むことで、「メディアが発信する世界観やブランドのコーディネートを客に届け、試着して体験できる雑誌になる」という。

 第1弾として4月に雑誌『美人百花』(角川春樹事務所)と協業した。「ウィルセレクション」「ストロベリーフィールズ」など同誌編集部が選出した13ブランドのなかから、エアークローゼットのスタイリストが客の好みに合わせてコーディネートを作る「メディアコラボBOX」を出した。

 同誌の提案するフェミニンテイストのコーディネートを「自分仕様で体験したい」というユーザーに向けたもので、受け付け開始初日に、用意していた100箱全てに注文が入った。1点以上の商品が実際に購入されたかの購入率は「通常は約7割だがそれ以上」という。購入客の販売セット率は2.17着とコーディネート買いも多かった。ピックスの既存ユーザーに限定すると購入率は96%で、一定のコンセプトやブランドをあらかじめ客に伝えることの有効性もわかった。今年中に第2弾の実施も決定している。



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