独アディダスは、デジタルライト合成というテクノロジーを活用した新ミッドソール「アディダス4D」を開発、それを搭載したランニングシューズ「アルファエッジ4D」を17日に全世界で発売する。
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日本では「アディダス」オンラインショップやブランドコアストアの一部のほか、アトモス渋谷店やABCマートグランドステージ銀座など、一部取引先店舗で550足を売り出す。
新ミッドソールは、17年4月にパートナーシップを結んだ3Dプリンター企業のカーボン社の技術を活用した。光と酸素に反応して硬化する特殊な樹脂素材を活用し、プログラムされたデータを反映した形で、液体から完成したミッドソールを引き上げて作り出す。
ミッドソールは2万本ものスジでできた格子状になっており、大きさや硬さなどを部分ごとに変えることで競技・選手に合わせてその形状を変えることができる。

アディダスによると、製造スピードや規模、カスタマイズ性の点でアディダス4Dは「スポーツ業界の転換点を代表するもの」(アディダスジャパンのトーマス・サイラー副社長)とする。同ミッドソールは年内に10万足分を生産する予定で、「2年内に生産キャパシティーの拡大も検討」しているという。
アディダスはアルファエッジ4Dの開発にあたり、過去17年にわたり蓄積したアスリートデータの分析結果を活用、ミッドソールの形状に反映した。さらにアッパーには、軽量なニット素材を採用。アウトソールには耐久性の高いラバーを使った。3万8000円。

