アディダス 光と酸素で設計した新ミッドソールを開発

2018/11/14 15:58 更新


 独アディダスは、デジタルライト合成というテクノロジーを活用した新ミッドソール「アディダス4D」を開発、それを搭載したランニングシューズ「アルファエッジ4D」を17日に全世界で発売する。

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 日本では「アディダス」オンラインショップやブランドコアストアの一部のほか、アトモス渋谷店やABCマートグランドステージ銀座など、一部取引先店舗で550足を売り出す。

 新ミッドソールは、17年4月にパートナーシップを結んだ3Dプリンター企業のカーボン社の技術を活用した。光と酸素に反応して硬化する特殊な樹脂素材を活用し、プログラムされたデータを反映した形で、液体から完成したミッドソールを引き上げて作り出す。

 ミッドソールは2万本ものスジでできた格子状になっており、大きさや硬さなどを部分ごとに変えることで競技・選手に合わせてその形状を変えることができる。

ミッドソールの製造イメージ

 アディダスによると、製造スピードや規模、カスタマイズ性の点でアディダス4Dは「スポーツ業界の転換点を代表するもの」(アディダスジャパンのトーマス・サイラー副社長)とする。同ミッドソールは年内に10万足分を生産する予定で、「2年内に生産キャパシティーの拡大も検討」しているという。

 アディダスはアルファエッジ4Dの開発にあたり、過去17年にわたり蓄積したアスリートデータの分析結果を活用、ミッドソールの形状に反映した。さらにアッパーには、軽量なニット素材を採用。アウトソールには耐久性の高いラバーを使った。3万8000円。

格子状の新ミッドソールを搭載したアルファエッジ4D
新商品発表会では、東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大選手(写真左)と、カヌー選手でリオデジャネイロ五輪銅メダリストの羽根田卓也選手がゲストとして参加し、トークショーも開催した


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