アディダス 日本でのラグビー関連売上高15年比4倍へ

2018/11/02 06:30 更新


 アディダスは、ラグビーワールドカップ(W杯)が開催される19年、日本でのラグビー関連売り上げを、15年比4倍に増やす。アディダスジャパンでも来年夏からW杯終了まで、マーケティングで特別プログラムを組む。1日には、ニュージーランド代表「オールブラックス」の新ユニフォームを発売した。

(杉江潤平)

 アディダスジャパンは、トップリーグの「サントリーサンゴリアス」「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」「リコーブラックラムズ」のチームウェアを提供しているほか、本国が手掛けるアメリカ、フランス、チェコ、ニュージーランド代表のチームウェアも販売している。トーマス・サイラーアディダスジャパン副社長兼マーケティング事業本部長は、「フットボールなど他のチームスポーツに比べ市場規模は小さいが、今後は何倍にも広げていきたい。特に19年のW杯は日本での開催ということもあり、『アディダス』としてもラグビー関連売り上げを前回大会のあった15年に比べ4倍に引き上げる」と強調した。

 オールブラックスの新ユニフォームは、ラグビー業界では初の縫い代を大幅に減らす新たなウーブンテクノロジーを採用し、従来比で25%の軽量化を実現した。1枚の布地でも部位によって特徴を変えることが容易で、キャッチやパスがしやすいよう肩回りのストレッチ性を高めた一方、胴回りはフィット性と強度を重視した作りになっている。

 また、相手につかまれづらくするため襟を低くしたり、袖口の締まりをきつくし、二の腕の筋肉を大きく見せるようにもした。デザイン面では伝統を黒を基調としつつ、11年から14年にかけて使用された白襟が復活した。アディダスでは、選手からも具体的な要望を聞きながら、18カ月かけ新ユニフォームを完成させた。ウェア開発に関わったアディダスのマット・フィールディング氏は「選手がゲームに集中できるよう気を配った」と話した。

 オーセンティックジャージーが1万3000円、ファーストレプリカジャージーが1万円。新ユニは3日に開催する日本代表とのテストマッチで初披露する。販売は1日から全世界で一斉に始めた。

発売前日には選手を招き、都内でローンチイベントを開催
オールブラックスの新ユニフォーム


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事