アディダスジャパンが大学駅伝でランニングシューズのシェアを拡大している。25年1月の箱根駅伝では全出走選手着用シューズの着用率で36%となり、初のブランドシェア1位(同社調べ)を獲得。10、11月に開かれた大学駅伝大会でもシェアを高めており、26年は50%を目指すという。
10月の出雲駅伝では調査対象大学の出場選手のうち37%(24年は33%、同社調べ)が「アディダス」のランニング靴「アディゼロ」を着用。11月の全日本大学駅伝では33%(28%)が同モデルを履き、着用シューズのシェアで首位となった。
「躍進できた」(萩尾孝平アディダスジャパン社長)きっかけは23年9月に発表した「アディゼロアディオスプロエヴォ1」。片足138グラム(27センチ)の同モデルは、ランニングシューズとしては当時最軽量で大きな話題となり、ランニングシューズ市場の「ゲームチェンジャー」(業界関係者)となり軽量化競争の口火を切った。
その後も進化版を出し、シェア拡大につなげる。11月28日には箱根駅伝をにらんだ新コレクション「アディゼロエキデンコレクション」(全9種)を出す。エヴォ1の思想を受け継ぐ「アディゼロエヴォエスエルウーブン」はフィット感と安定性を高めた。税込み1万9800円。

