ブランドPRとしてのSNS(阿賀岡恵)

2014/04/04 00:00 更新


今年に入ってから、今さらながらAYAMEで写真中心のSNS、Instagram(インスタグラム)を始めました。

この他にAYAMEとして公式でやっているものは、TwitterFacebook。それぞれ、Twitterは日本語で瞬間的な情報を、Facebookは英語でヴィジュアルな情報を、と、何となく分けてやっております。あとは、日本が稼働している時間は日本語でアップ、ヨーロッパが動き出す16時頃からは英語でアップ、と、なるべくフォロワーに響くようにやっています。

facebookとInstagramは圧倒的に海外に強いようで、(ちゃんと数えたことは無いのですが)海外のフォロワーが多いです。そして今となっては、ショップやブランドがPR活動として当然のようにやっていますよね。AYAMEも遅ればせながら始めたインスタグラムでしたが、即、効果がありました!

スタートして2ヶ月で、海外からインスタグラムを通して新規取引の問い合わせが2件もあり、どちらもオーダーに結びつきました。スペインとロシアのお店からでした。しかもロシアは、12,000ものフォロワーを持つメンズの有力店。

最初は気軽に「ステキな靴下だね!どこにショールームがあるの?」と、コメントを残してくれて、それに気軽に「ここでーす!よろしくぅ!」とURLを張り付けてコメントを残しただけです。そしたら直後にロンドンのショールームにアポが入り、そこで即対応、という流れでした。SNSのいいところは、こんな風に気軽に質問ができて、それに気軽に即答できるところですね。

Instagramって写真中心のSNSなので、そんなに言葉も関係ないのですごく便利です。これを機会に#タグの使い方をちゃんと調べ、ようやく学びました。で、#ayameや#ayamesocksで検索かけてみると、なんとビックリ、日本国内だけでなく、世界中の見知らぬ誰かがたくさんアップしてくれていました。

それは一般のファンだったり、はたまたフォロワーが100,000人を超えるファッションジャーナリストだったり色々です。不思議な感じもしましたが、何だかワクワクする感じも。

私も昭和生まれで、デジタルネイティブ世代ではないので、こういう事は興味が向いたり必要に駆られたり、何らかのきっかけが無いと始めるまでに至りません。ただ、もうこれだけ世の中が急速に変化する中で、しかもファッションの世界で仕事をしているならば、学んでいくべき事なのだな、と感じます。ミーハーで新しもの好きである事は、ファッション業界では必要な能力ですよね。

私、新しもの好きでもないのですが、なけなしのミーハーな部分をフル稼働させて頑張っております。SNSでのコミュニケーション、はじめはかなり抵抗があったのですが、今はなんとか楽しんでやっています。最低限のマナーは重んじつつ、気軽にフレンドリーに楽しめればなと思います。

世代、性別、職業に関係なく、流行に流される必要は無いと思います。何をするにも自分の基準や信念は持っておくべきだと思います。ただ、世の中や時代の流れにはついて行くしかないですよね。自分自身が変化していくことも恐れてはいけない。こういうコミュニケーションを楽しむ時代です。お取扱店さんが、AYAMEの事をアップしてくれていたら、LIKE!(いいね!)するのももはやSNSのマナーなのかなとも思います。

SNSでのPR活動、インディペンデントな小さいブランドとしては、お金もかからないし、気軽に海外の人達ともつながっていけるし、必要不可欠のツールだと思います!って、今さら私が言わなくても、皆、すでにやってますよね。スミマセン笑。

しかし、ブランドオーナーとしては一人で何役も演じないといけないので大変です!なので、SNSのアップはスマホで移動中の仕事と決めています。という訳で、AYAMEのInstagram、フォローよろしくお願いします! チラホラと日常の事もアップしています。




気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立



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