21~22年秋冬レディスシューズ 装飾そぎ落としてフォルム変化

2021/05/21 06:28 更新会員限定


 国内外のレディスシューズの21~22年秋冬向けは、装飾をそぎ落とし、フォルムで変化を出したデザインが目立っている。ボリュームシルエットのウェアが多いなか、足元はすっきりと見せて個性を立たせる傾向だ。足首や甲周りの引き締まったラインが今シーズンらしいエレガンスを象徴している。

(須田渉美)

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 「ピッピシック」は、モノトーンやベージュ系の配色を中心に、静かにフォルムの美しさを見せるデザインを充実した。今春夏も人気のスクエアトウのシリーズは、チャンキーな6.5センチヒールのスリッポンタイプ(3万3000円)。薄くきゃしゃに見せたトウに対し、丸みを帯びて滑らかに落ちるラインを強調して、豊かさを感じさせる仕上げだ。ウエッジヒールに近い形状で安定感もある。「装飾性の高さで個性を出すよりも、家具やインテリアデザインのように、心地良さを感じるフォルムや曲線を大事にしている」という。

ピッピシック

 「ヘンリエンヴァーゴ」は、カウボーイブーツのようなシャープなラストを生かし、シンプルなブーティー(3万3000円)を作った。トウラインはタイトフィットだが、履き口を大きくとって、フロントにルーズ感を出した。ヒールの高さは4.5センチ。キャメル、ブラック、薄いグレーの3色があり、メンズライクで柔らかな女性らしさも備えたバランスに仕上げている。

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