テーマ①マスキュリン&フェミニン
20~21年秋冬コレクションは、きりりとした女性像を表現するブランドが目立った。それを演出するスタイルとして注目されているのがマスキュリン&フェミニン。男性らしさを取り入れることで、女性らしさを際立たせるスタイルだ。テーラーリングを軸にした芯の強い女性らしさが提案されている。
(写真=大原広和)
【関連記事】20~21年秋冬デザイナーコレクション 有力ショップ&百貨店バイヤーの注目ポイント
男性らしさの象徴といえば、スーツやテーラードジャケット。これらをベースにしながら、フェミニンな魅力をアピールする。かっちりとしたショルダーラインのジャケットと、柔らかな線を描くドレスやスカートでコントラストを描く。
「プラダ」は、端正な仕立てのテーラードジャケットとリボン状の布が揺れるスカートの組み合わせ、「クロエ」は、襟の大きなブラウスとプリーツスカートにテーラードジャケットを重ねた。「ニナ・リッチ」は、クロップト丈にカットしたジャケットと透け感のあるふわふわドレスのミックスでマスキュリン&フェミニンのイメージを明確に見せた。