サステイナビリティーのその先へ

サステイナビリティーは当たり前に。では、その先の未来は?例えば、いま注目されるのは「リジェネレーション(再生)」という視点。環境配慮を超え、より価値ある形へと進化させる新たな潮流も出てきました。ファッション業界の最新事例から異業種の挑戦まで、2025年の取材テーマとしてお届けします。

オーネミューエ社長 長谷川まゆみさん 子供服で気候変動にアクション

2025/03/21

 18年夏、1歳の息子を外遊びに連れ出そうと玄関ドアを開けた瞬間、40度近い外気に命の危険を感じた――。気候変動へのアクションを動機に、未経験ながらアパレル会社オーネミューエ(東京)を起業した長谷川まゆみさん。運営...

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「フライターグ」成功のわけ㊦ 頭でっかちでは広がらない

2025/03/13

 「フライターグ」は他のアップサイクルブランドとどう違うのか。日本法人、フライターグラボジャパン(東京)のビジネスデベロップメントマネージャー、脇野友輔さんに聞いた。【関連記事】「フライターグ」成功のわけ㊤ 〝アン...



「フライターグ」成功のわけ㊤ 〝アンチショップ〟でユーザーを巻き込む

2025/03/12

 不用になったトラックの幌(タープ)を部材に使ったバッグで知られるスイス発のブランド「フライターグ」。欧州の風雨にさらされた〝新品〟のバッグブランドは、30年以上にわたり世界で支持を集めてきた。廃材をアップサイクル...



ルミネ表輝幸社長 若者に寄り添い「楽しく」課題解決を

2025/02/28

 ルミネは今年1月2日~2月2日にエシカル(倫理的な)をテーマにした全社企画「エシカーニバル」を初めて実施するなど、サステイナビリティー施策を強化している。表輝幸社長は「未来を担う若者に寄り添い、一緒に楽しく課題解...



パタゴニア日本支社、中古品事業に手応え 新品との併売にメリット

2025/02/13

 パタゴニア日本支社が、自社製品の中古品事業に手応えを得ている。不用となったウェアなどの買い取りを24年5月から始め、25年1月末までに9000点を集めた。24年9月からは大阪・梅田にある直営店で中古品を常設販売し...



《サステイナビリティーのその先へ㉒》シンコムアグリテック代表 山村英司さん 土の環境を良くし綿花の未来を守る

2025/01/31

 シンコムアグリテックの山村英司代表は15年間農業に携わり、現在はインドの村人たちとリジェネラティブ農業による綿花栽培に取り組んでいる。持続可能な土壌での農業の重要性や綿花調達の必要性について聞いた。【関連記事】《...



《サステイナビリティーのその先へ㉑》タキヒヨー取締役執行役員 土屋旅人さん㊦ きれいごとにせず、説得力を持つ

2025/01/28

 サステイナビリティーやSDGs(持続可能な開発目標)の意識の浸透は進んでいるが、繊維・ファッション業界でビジネスにつなげるには難しさがある。タキヒヨーもその点は意識しつつも、近い将来、日本も欧州同様の環境対応が求...



《サステイナビリティーのその先へ⑳》タキヒヨー取締役執行役員 土屋旅人さん㊤ 搾取で成り立つ物ではいけない

2025/01/27

 タキヒヨーは全社を挙げてサステイナビリティー経営を推進している。昨年の総合展ではリジェネラティブ農業と、その農法で栽培された綿花を紹介した。オウンドメディアでもリジェネレーションを題材に配信するなど、繊維・ファッ...



《サステイナビリティーのその先へ⑲》中川政七商店代表取締役会長 十三代中川政七さん㊦ どんな会社もソーシャルを語るべき

2025/01/24

 中川政七商店はいわゆる工芸だけでなく、テキスタイルや食品など30以上の企業にコンサルタントを行ってきた。十三代中川政七さんが工芸の再生に携わる中で感じてきたことは、繊維アパレル産業や企業経営全般に通じるものがある...



《サステイナビリティーのその先へ⑱》中川政七商店代表取締役会長 十三代中川政七さん㊤ 経営の家庭教師を担い「工芸を元気に」

2025/01/23

 300年以上前に麻織物で創業し、現在は生活雑貨店「中川政七商店」や、物作り企業へのコンサルティングを行う中川政七商店(奈良市)。「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げ、中小や地方の産業の再生に携わってきた。...