ヘラルボニーの異彩が開く世界㊤ 創造性で福祉の枠を超える

2025/05/29 08:00 更新有料会員限定


「作家さんたちが発露する機会をもっといっぱい持てたら」と話す松田代表取締役

 ヘラルボニー(盛岡市)が事業を拡大している。知的障害のある作家とライセンス契約を結び、アート作品として正当なロイヤルティーを払う新しいビジネス領域を開拓してきた。昨年度の売上高は1.63倍、作家へのライセンス使用料の年間支払額はこの3年で15.6倍に増えた。売り場は「今後5年で百貨店など10店には増やしたい」(松田崇弥代表取締役Co-CEO=共同最高経営責任者)考えだ。

(若狭純子)

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 18年の設立から、「異彩を、放て。」を掲げ、福祉にとらわれないクリエイティブ集団としてビジネスを広げてきた。生の芸術と訳される〝アール・ブリュット〟を土壌に、ファッションやインテリア分野の多様なオリジナル製品の販売から、協業商品の開発、ホテルの内装や空港のアート施工などを手掛ける。3月には東京・銀座に常設店を開き、ギャラリーも運営している。

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