ヨーロッパはもちろん、アジアや中国、もちろん日本と、今回のピッティ・ウオモも国際色豊かなものだった。
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歴史的要素盛り込む
新しく加わったセクションがドイツをベースにするブランドを集めた「ニュードイッチ」だ。「マーケ」はドイツ国内でファッションを学び、デザインエージェンシーでの仕事を経て、22年に自身のブランドを立ち上げた。これまではBtoC(企業対消費者取引)だったが初の卸となる。中世などの歴史的な要素をストリートウェアに落とし込んでいる。
スカンディナビアブランドを集めた「スカンディナビアン・マニフェスト」は定番となった。「コペンハーゲン・ファッション・ウィーク」でコレクションを発表する「マーク・ケンリー・ドミノ・タン」は、昨年から新クリエイティブディレクターとしてキャロライン・エンゲルガーを迎えた。以前からメンズを推していたが、ピッティには初登場だ。ゆったりとしたシルエットがシグネチャー。
スティーブ・マックィーンが愛用したという「ジ・オリジナル・プレイボーイ」は、元々は英国のブランドだったようだが、流れ流れて今はデンマークの会社が保有しているようだ。往年の名優が愛用していたスタイルも。
アジアと言えば、カシミヤヤーンで知られる中国の繊維メーカー「コンサイニー」が積極的だ。ミラノベースのサステイナブル(持続可能な)ニットウェアブランド「ヴィテッリ」を迎え、リサイクルカシミヤを使ったコレクションを展示した。