【入社して、今は?】バロックジャパンリミテッド アズール・バイ・マウジープレス 目﨑夏海さん

2023/04/12 00:00 更新


「先輩や上司など、自分の思いを聞いてくれた環境に感謝している」と話す目﨑さん

 夢ややりがいを持ってファッション業界に入社してきた社員。新たな環境に慣れながら思いを貫くために業務に取り組んでいる。各社は入社からのスキルアッププランや希望職への転属制度なども充実してきている。4年目までの若手社員に話を聞いた。

学生時代からの夢をかなえる ブランドの魅力発信にやりがい

 「アズール・バイ・マウジー」のプレスを務める目﨑夏海さん。20年に販売職として新卒で入社し、22年2月に本社に異動した。学生の時からプレスの仕事が憧れだったという目﨑さんは「常に自分がやりたいことを声に出し続けたことが今のキャリアにつながった」と振り返る。

プレスに強い思い

 学生時代に同社の「ロデオクラウンズワイドボウル」でアルバイトし、入社後は販売スタッフとしてアズール・バイ・マウジーの新店舗のオープニングスタッフを務めた。「クリーコンフォルト」八重洲地下街店では副店長まで務めたが、目標だったプレスへの思いが強く、半期に1度の店長面談でそのことを伝えた。それがプレスの人員を募集していたタイミングと重なり、面接を受けて合格することができた。SNSや雑誌を通じてブランドの魅力を発信する仕事がしたいという入社前からの夢を実現するチャンスが巡ってきた。

 先輩のアシスタント期間を経て、現在は衣装提供業務のメインを任されるようになった。1日3、4回、貸し出しや返却作業を行うこともある。「キラキラした仕事ばかりではないと聞いていたが、やってみて実感した」。最近はルックの撮影現場で、シーズンのテーマをうまく見せるための指示や意見を出すことも増えたが、「なかなか難しく、今の課題」と目﨑さん。

頼られる存在に

 「大変なこともあるけれど、好きだったファッション誌やテレビ番組で着用シーンを見た時にやりがいを感じる。自分が関わることで、モデルや芸能人のファンにもブランドの良さが伝わるとうれしい」と笑顔で話す。アズール・バイ・マウジーはデビューから15年間、時代とともに変わり続けている。「その世界を届けたい」という。

 「これからもずっとプレスを続けたい」と語る。「前任のプレスリーダーは仕事だけでなく、困った時に皆に頼られる存在だった。私も多岐にわたる業務をなんでもこなせるよう、成長していきたい」。

 就活の際、「バロックは新人であろうと、やりたいことを声に出せばかなう会社」という先輩社員の言葉に背中を押されて入社した。学生時代からエリアマネジャーや先輩社員、学校の先生に自分のやりたいことを伝え続けてきた。「夢をかなえるためには早めに情報を集めて動くことも大切。好きなブランドがあればその店に通うなど、情報収集が周りとの差になる」と語った。

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■入社後1年間、店舗スタッフとして3、4店舗回る。総合職と販売職は研修制度が異なり、総合職は本社と店舗をジョブローテーション式に異動する場合がある。販売職には本社登用制度「バロックチャレンジ」もある。

(繊研新聞本紙23年4月12日付)

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