YKKはヘラルボニーと協業し、ウェブでキービジュアルやショート動画、記事などのコンテンツを制作している。ブランドの思想と機能価値をつなぐ「プロダクトの哲学」を伝えることを目指してプロジェクトを発足した。
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両社が掲げたテーマは「〝あたりまえ〟に向き合う」。ファスナーは日常のあらゆる場面で使われる一方で、手が不自由な人にとっては「開閉が難しい」こともある。YKKはマグネットを内蔵、スムーズに開閉できるユニバーサルデザインのファスナー「クイックフリー・クリックトラック・マグネチック」を開発しており、ヘラルボニーの契約作家の作品と組み合わせたコンテンツを制作することで、「誰もが使いやすい」価値を訴求する。
ファッションや日用品など、多様な製品に組み込まれるファスナーは、消費者の手に最も近い副資材でもある。今回の協業は、ファスニング製品とアートの融合を通じ、見えにくかった機能と価値を社会に伝える試みといえそうだ。
