YKKは、ファスナーの材料に低炭素アルミニウムを採用する。この間、ファスナーの繊維材料で再生材や植物由来材を採用、環境配慮型商品へ切り替えている。低炭素アルミニウムの使用は「金属材料においても環境負荷の低減を進める新しい取り組み」（九十九孝司YKK執行役員営業本部商品戦略部長）だ。
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従来のアルミ合金ファスナーを、製造工程時のCO2（二酸化炭素）排出を抑えられるファスナーへと段階的に切り替える。24年度から低炭素アルミを使った合金線を調達し、順次使用量を増やしていく。
アルミは製造工程で多くの電力を必要とし、電力源によってCO2排出量が異なる。今回採用した低炭素アルミは再生可能エネルギーを電力源とするため、化石燃料を利用した火力発電などと比較して排出量を大幅に削減できるという。
アルミ材料を製造する住友電気工業（大阪市）、富山住友電工（富山県射水市）と「低炭素アルミニウムの利用に関する契約」に合意した。今後も「ビジネスパートナーと協働してサプライチェーン全体での環境負荷低減を目指す」方針だ。
