YKK ファスナーの引き手にNFCチップ内蔵 「これまでにないタッチポイント創出」へ

2021/10/07 13:54 更新


ファスナーの引き手にNFCチップ内蔵

 YKKはNFC(近距離無線通信)チップ内蔵のファスナーの引き手「タッチリンク」をYKK台湾で開発した。従来の引き手と強度は同等を確保しながら、「ブランドと消費者のこれまでにないタッチポイントの創出が可能になる」(西﨑誠YKK執行役員営業本部商品戦略・開発統括部商品戦略部長)とし、グローバルで販売する。

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 タッチリンクが付属された製品の購入者はスマートフォンを近づけるとNFCチップに登録された情報を読み取り、ウェブサイトやアプリケーションなどにアクセスできる。ブランド側は商品のケアやリサイクルの方法をレクチャーしたり、トレーサビリティー(履歴管理)の発信やブランドサイトへの誘導、各種スマートフォンアプリとの連携などで、新たな顧客体験を実現できる。NFCチップの情報を書き替えることで、「情報の拡張や継続的な顧客接点としても活用できる」という。

 YKKはファスニング事業の中期方向性の一つに「デジタル強化、デジタル活用による顧客と社員のストレスフリーの実現」を掲げている。マーケティングから商品企画・開発・製造・販売といった全てのバリューチェーンでデジタル化を進め、アパレル産業での加速するデジタル技術活用に寄与する考えで、タッチリンクの開発はその一環。

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