韓国YGエンタ、日本で「ノナゴン」

2015/04/28 08:16 更新


 韓国の大手芸能プロダクション、YGエンタテイメント(YG)のファッションブランド「NONA9ON」(ノナゴン)が日本でもビジネスをスタートする。今年秋に阪急メンズの東京と大阪で期間限定店を開設し、その後はセレクトショップなどに販路を広げる。国内事業は日本法人のYGエンタテイメント・ジャパンが担う。

 ノナゴンはラグジュアリー感のあるストリートファッション「ハイエンドストリートブランド」をうたっている。YGとサムスングループのチェイル企画(第一毛織)が共同で設立したナチュラルナインが14年秋から、韓国で販売を始めた。その後、イタリア、中国、香港などの有力セレクトショップも買い付け、期間限定店をオープンするなど海外進出を加速。今年の秋からは日本に加え、中国・青島、シンガポール、台北、米ロサンゼルスへの進出も決まるなど、グローバルブランドとしての成功を目指している。

 YGのヤン・ヒョンソク代表自らがディレクションを行い、ヒップホップ系に強いYGのイメージから、音楽とも融合したストリート的なファッションを提案。「感性豊かで完成度の高いカジュアルウエア」を追求し、メンズ、レディス、雑貨で構成している。

 現在はメンズが多いが、ほとんどのアイテムはユニセックス対応が可能で、16年春夏物からはレディスも拡充する予定だ。タキヒヨーとの素材などでの取り組みも生かしながら、価格帯はインポートブランド並みの2万~30万円程度に設定するなど、ラグジュアリー感を打ち出す。

 YGは人気アーティストグループのメンバーだったヤン・ヒョンソク代表が96年に創業。07年には日本法人のYGエンタテイメント・ジャパンを100%出資で設立。YGにはBIGBANG(ビッグバン)やPSY(サイ)など、世界的な人気アーティストに加え、チェ・ジウやチャ・スンウォンなど多数の有名俳優も所属している。14年にはLVMHモエ・ヘネシー・ルイヴィトン系の投資ファンドから8000万㌦の投資を受けた。

 YGは音楽以外の事業拡大を進めており、アパレル以外に中国向けの化粧品事業など新規事業を開発している。合弁相手のチェイル企画は韓国の大手ファッション企業で、20のブランドと11のインポートブランドを取り扱い、セレクトショップも運営している。

メンズが多いが、今後はレディスも拡充する「ノナゴン」
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