《中国都市探訪》中国「住みやすい都市6位」の煙台 有力企業ひしめく工業都市

2023/07/13 12:00 更新


煙台市の中心部

 煙台市は中国東部の山東半島東部にある湾港都市。早くに対外経済開放され、産業都市として発展を続けている。

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 渤海と黄海に面し、海上シルクロードの起点であり、日本との関係は古い。秦時代には徐福がここから日本へ渡ったとの伝説がある。東に威海市、南には青島市と隣接し、遼東半島の大連市とは海を挟んで向かい合う。

 気候は夏が暑く、冬は雪が降るが、中国では「住みやすい都市6位」と評価されている。新鮮な海産物がとれ、日本人の好みにも合う。市内には蓬莱閣、煙台山などの観光地がある。

 工業生産額は山東省内でトップ。主要産業は機械装置、自動車、電子情報製造、金など。また農・海産物が充実して食品加工も盛ん。龍大、魯花、喜旺、欣和、福祖など多くの有名企業がある。地域総生産額は9515億元で、1人当たり13万4581元。

 注目企業を挙げると、万華化学は22年売上高が17年比で約2倍の1655億元、純利益は6年連続で100億元を超えた。中集来福士は船舶などの建造会社。浮遊式貯油船はブラジル石油から最優秀サプライヤー賞を受賞している。張裕はアジア最大のワイン生産・事業企業。氷輪環境は国連「オゾン層保護模範プロジェクト賞」を受賞している。

 アパレル企業で最大は南山智尚。97年設立で毛織専業。21年末時点で高級ウール織物1600万メートル、スーツ135万着、シャツ45万着の生産能力を備えている。

 コロナ下3年でも事業が順調な企業もあるが、市はアフターコロナを見据えて、日本企業との関係や新規投資を強化していく方針。

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