《煙台綺麗集団》日本向け生産で高い評価 業容拡大、自社素材で追加対応も
煙台綺麗集団は、日本向けを中心に成長してきたアパレル生産工場兼商社だ。品質と納期管理、誠実・信用を強みに22年は過去最高の売上高となった。本社にはサンプル制作、ショールームを置き、自社の生地開発も強め、迅速な物作りに応えている。
年間1300万枚
91年に国有企業でスタート。当初は日本向けアパレル生産の下請けだったが、96年に輸出入権を取得。その後民営企業となり、日本企業への営業を強め、取引先を大きく増やしてきた。現在11の自社工場を持ち、出資する協力工場も約30あり、日本向けの年間輸出量は約1300万枚と中国有数の日本向け輸出企業となった。
強みは、取引企業の経営ビジョンに寄り添うサービス精神とコミュニケーション。各企業・ブランドが求める品質・価格・コスト・納期を丁寧にすり合わせる。営業担当者は日本留学経験のある中国人が多く、密なコミュニケーションが可能だ。物作りでは品質、納期管理が徹底しており、信頼を築いている。日本重視の例として日本向け貿易部・事業部は11部署あり、取引先ごとにきめ細かく対応している。
10年前から自社素材開発も行っている。市場動向を見て約2年かけて素材作りをしており、製品にはならないリスクもあるが、ヒットすれば手当てしやすく追加対応できる点で好評だ。
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