繊維専門商社のヤギは3月13~19日、同社が進めるサステイナビリティー推進プロジェクト「ヤギシカル」の期間限定店を阪急うめだ本店で開いた。
ヤギシカルは人や社会、環境に配慮した様々な活動を各種団体などと連携、協働して行う社内外のプロジェクトの総称。今回の期間限定店でも様々な取り組みや〝つながり〟を物販や体験型イベントを通じて発信した。
フィリピンでファッションスクール「ココラボ」を開校したNPO法人、ディアミーと、ICチップを搭載し加盟店での買い物でたまったポイントを寄付できるエコバッグ「ルーパック」の取り組みをつなげた。ヤギの残反をココラボの生徒が縫製し、ルーパックの新作バッグを作った。税込み4950円など。学生たちに工賃を支払い、加えて売れたバッグの売り上げの一部をココラボに寄付し、運営費として使ってもらう。ココラボは、フィリピンの子供たちの「ファッションを学び職業にしたい、という夢をかなえる」ためにディアミーの西側愛弓代表が立ち上げた。
ヤギグループのツバメタオルの規格外商品をディアミーとアップサイクルしたハンドタオルや、参画するPBP(ピース・バイ・ピース)コットンのインドのオーガニックコットン(OC)を使ったTシャツなども販売した。ツバメタオルのアップサイクルタオルのセットを束ねるリボンはヤギの取引先の高島リボンの規格外品を使った。このリボンもPBPコットンのOCを使うなど様々な企業や団体をヤギがハブとなり、つなげている。
店内では体験型イベントも開いた。ウール製品の手入れや機能性を紹介するワークショップや天然繊維の魅力と認証制度などを紹介するトークセッション、16日にはディアミー主催の「持続可能な社会実現に向けて、行動を起こすきっかけを作る」をテーマにした様々なイベントが行われた。