ワールドが株式の上場を東京証券取引所に申請したとの報道が一部あった。仮に申請が通れば、05年にMBO(経営陣が参加する買収)を行い、上場を廃止して以来13年振りの再上場になる。成長事業への投資に向けた資金調達を行うと見られる。
ワールドは今期(19年3月期)、これまでの総合アパレル企業グループから事業領域を広げ、「ファッション業界における総合サービス企業グループ」を目指す新・中期ロードマップを明らかにしている。15~17年度の構造改革を柱とする中期経営計画を達成し、この間、培ってきた事業基盤の人材や設備、システム、技術などのリソースを活用して事業拡大に取り組んでいる。
事業セグメントも今年度から国内外の小売業、卸売業に取り組む「ブランド事業」、M&Aや投資先のバリューアップなどに取り組む「投資事業」、EC事業やデジタルソリューション支援などの「デジタル事業」、生産・調達や空間創造、事務・業務支援などの「プラットフォーム(PF)事業」の四つに区分した。ブランド事業の成長を進めながら、PF、デジタル、EC事業の利益構成比を高めていく方針だ。
ワールドは「本日、一部報道機関において、当社が上場する旨の報道がありましたが、当社が発表したものではありません。現段階におきまして、決定している事実はありません」とコメントしている。