ワークマンは22年春夏、1年前に発売して人気のワークスーツで、硬めのしわになりにくい生地を採用した改良版を販売する。高機能低価格でビジネスにも使える商品を拡充し、ワークスーツと同素材のバッグインレインコートやワークシャツも新たに企画した。昨年は欠品が多かったワークスーツは57万点に増産、ビジネス向けシリーズ全体で73万点を生産し、客層と売り上げの拡大を目指す。
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同社のワークスーツは撥水(はっすい)機能付きで、ジャケットを裏返すと胸元や両脇に大きめのポケットがあり、着脱式フードも付けられ、作業着に変身する独自の構造が人気。パンツも作業用に裾をホックで細くでき、工具用ポケットが引き出せるツーウェー仕様。昨春投入した第1弾は、軽くて動きやすい点が好評な半面、生地が柔らかすぎてしわになりやすかったため、今春夏物はコシがある生地を採用した。
今春夏物の改良版では、帝人フロンティアの伸縮性に優れた「ソロテックス」を使用した通年物のジャケット(税込み2900円)とパンツ(1900円)は、新色のミックスグレーを追加。黒、紺との3色展開で40万点を生産し、2月10日に販売を開始した。東レの高通気性織物「ドットエア」製でメッシュ生地の夏物のワークスーツは、黒、紺に新色のグリーンを加えて上下合わせて17万点を生産し、4月に発売する。
新商品のソロテックスで作ったビジネス用レインコートは、耐水圧1万ミリ、透湿度1万グラムの本格的な防水透湿機能を搭載。両脇のファスナーを開ければバッグを背負ったまま着られ、茶、黒、くすんだ青の3色、S~3Lの5サイズあり、3900円。ソロテックス使用の半袖のワークシャツは、伸縮性や吸汗・速乾、UV(紫外線)カット、遮熱、汗染みや襟裏の汚れと色あせ防止、部屋干し防臭など15の機能を備え、4色、4サイズで1500円。レインコートは2月中旬、ワークシャツは3月下旬から販売する予定だ。