ワークマンは作業服・用品を扱わない一般客向け「#ワークマン女子」を10月15日、都内のアルカキット錦糸町に開設した。JR錦糸町駅前の集客力の高い商業施設内で、人口密度が高い地域への出店のため、同社全店の中で売り上げ1位を見込める旗艦店として出店。開店初日は朝5時から来店した人もいて、連日整理券を1300枚発行するなど盛況。開店から3日間は目標を少し上回る売り上げで推移し、好調な出足となった。
(河邑陽子)
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新店は、周辺3キロ圏内にファミリー層が多く住む地域にあり、地元客に加えJRと地下鉄沿線の千葉や都内の広域から集客が見込める好立地。平日も家族客の来店が期待でき、学生からシニアまで従来より幅広い年代を対象に設定。日本大学商学部水野研究室でマーケティング理論などを学ぶ学生と協業し、“インスタ映え”する店内撮影スポットも設け、発信拠点かつ売り上げの核となる店舗を目指す。
新店の売り場面積は330平方メートル。通路の幅は1.5メートル以上と広くし、什器の端にマネキンを置くスペースを設け、コーディネート提案を強化しつつ、買い回りしやすい女性目線の売り場作りを行った。商品は一般向けの女性用、男性用各2割、男女兼用6割とし、キッズ向けは従来の2倍に拡充した。
初日は女性が8割を占め、土・日曜日は男性や家族客も多く来店。客層は30代から50代中心で、狙い通り20代の若い層も他店より多い。セット購入が目立ち、同業態のSC店より客単価が高く、男性物を自分用に購入する女性客もいて好調な売れ行き。
売れ筋1位は、かかとが踏めて便利なアウトドア用防寒シューズ(税込み1500円)。火の粉に強い防融加工の洗えるダウンパーカ(4900円)は毎日、予定数量が即完売となる人気で、3日で約100点を販売した。
女性用では、背中の裏側にアルミプリント付きで暖かいフリースのカーディガンと、耐久撥水(はっすい)加工「ディアマジック・ダイレクト」を採用した晴雨兼用のロングスカート(ともに1900円)が人気だった。