第75回カンヌ国際映画祭で、仏ケリンググループと同映画祭が主催する公式ディナーにおいて「ウーマン・イン・モーション」アワードの授賞式が行われた。この賞は映画産業に貢献してきた女性のために、同映画祭のオフィシャルパートナーのケリングにより15年に発足した。
今年の受賞者は、アフリカ系米国人俳優・プロデューサーのビオラ・デイビス。アカデミー賞、エミー賞、トニー賞の「演技の3冠」、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞など数々の受賞歴をもつ唯一の黒人俳優であり、女性やマイノリティーの権利に対する取り組みで知られる。『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」にも何度か選出された。貧困の環境と家庭内暴力のトラウマを克服し夢をかなえたこの56歳の女優の人生は、同映画祭で反響を呼んだ。受賞の席でデイビスさんは、「私にとっての限界が、誰かにとってもスターティングポイントになることを願って」と力強くスピーチした。
若手を対象にしたヤング・タレントアワードはスウェーデン人監督のニンジャ・サイバーグさんに贈られた。
(パリ=松井孝予通信員)