輸入卸・アパレルメーカーのヤマツゥ(東京)が生産・販売する国産デニムブランド「ウォードブルー」は、21年秋冬のリブランディングから販売を拡大している。30代以上の大人の女性のニーズを吸い上げた企画が好評となっている。
ウォードブルーは、ドクターデニムホンザワの本澤裕治さんをディレクターに迎えて16年にスタートしたブランド。リブランディングでは、新たにファッションエディターの坪田あさみさんをチームに加え、「大人の女性がリアルに欲しいジーンズを作る」方向へかじを切った。
第1弾として21年秋冬に販売した「ブーティーデニム」(1万8000円)が話題になった。トレンドのヒールが高いブーツのヒールが映えるような形に裾を切りっぱなしにしている。色はカジュアルになりすぎない黒で出し、22年春夏にはクリーンな白も追加した。
よりきれいめな「リジッドハイライズ」(1万8000円)も人気。ビンテージデニムを意識したネップのある生地に、洗濯しても落ちにくいように工夫したシルケット加工で上品な見た目にした。ウエストの位置が高めで、脚が長くきれいに見えるのも喜ばれている。
22年秋冬は、デニム大手のカイハラの13オンスのデニムを使ったワイドパンツ(2万3000円)を企画。股上を深めにして、裾にかけて丸みを出したバルーン型シルエットで、体形をカバーできる。ストーンウォッシュ加工でまだらに色落ちさせ、90年代テイストを表現した。ジャケットなど、きちんと感のあるアイテムとのコーディネートで提案する。