福薗英貴、ウィーウィル17~18秋冬デビュー

2017/02/09 06:56 更新


量感で遊ぶ柔らかなメンズ

 「ウェアラバウツ」を手掛けてきた福薗英貴が、17~18年秋冬に新ブランド「ウィーウィル」を立ち上げ、東京でショーを行った。「ファーストシーズンなので、自分の中のベーシックを見せることをコンセプトにした」(福薗)というショーに登場したのは、ライダーズジャケットやフードパーカ、テーラードコート、スーツといったアイテム。コンセプト通り、どれも男性服のベーシックと呼べるアイテムだが、シルエットの微妙な変化によって、単なる〝普通〟とは異なるバランスに落とし込んでいる。

 ドロップショルダーや大きくとったアームホールで作る、肩から腕にかけてのフォルムや量感がポイント。テーラードコートやペンシルストライプのジャケット、Vネックのセーターはみな肩が大きく落ち、合わせるパンツもたっぷりとしたシルエットだ。どことなくエイティーズの香りも漂うが、受ける印象はパワフルというよりもリラックスしていてソフト。柔らかな素材感や、肩のジップからデコルテをのぞかせるディテール、ノーカラージャケットなども、女性的でソフトな印象につながる。

 最後に登場したモデルが着ていたのは、ニューヨークというロゴを鏡文字でプリントしたTシャツ。「ニューヨークは一番好きな街だから。いつかニューヨークで発表するのが目標」という。

ウィーウィル17~18年秋冬
ウィーウィル17~18年秋冬

(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)



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