昔の良き風合い、味わい、スローライフ的な生き方を中国の若い世代が望むようになっている。国棉壹廠(上海)の「ヴィンテージ&リパブリック」は、希少な米トンプキン編み機で編む生地を使ったTシャツを主なアイテムに、米レトロスポーツ、アイビーテイスト、中国労働服の要素を加えたスタイル提案が特徴。「アウトドア・スローライフ」なイメージも加味し、20~40代後半の都市生活者に支持を得ている。
立ち上げは11年、メンズブランドの企画リーダーで経験を積んでいた張治国代表が上海で起業し、自宅ガレージを生産場にして開始した。
13年ごろに中国旅行で広い国土の寒暖差を体験してから、「保温や肌触りで着心地良い高品質な服」へコンセプトが変化。テイストも「上海の多国籍カルチャー」へと目を向け、70~80年代の中国労働服や軍服からもデザインや縫製などのヒントを得て、現在に至っている。
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