国内で綿花を栽培して原料から製品まで国産で貫こうという動きが広がっているが、「プリスティン」を展開するアバンティもその一つだ。
同社は国産綿作りを30年前から行っているが、ウクライナ戦争などで綿を自給することの切実さを強く感じたことから増産を加速している。全国各地の農家や事業者などの協力を得て栽培しているが、30年までに全商品で国産綿の混率2%(必要な収穫量6トン)を達成するため、一般客にも綿の種を配布し、収穫された綿を回収する取り組みを開始した。
一粒の種が順調に育てば5、6グラムの綿が採れるという。現在、販売している国産綿Tシャツに12粒入り種袋を付けており、うまく育てれば数十グラムになる。多くのブランドファンに綿作りを広げていく。
農家などからは1キロ2000円で買い取っている。採算は厳しいため、綿花から得られる酵母を活用し、パンやビール作りにも取り組み、商品化を目指している。当面は協力者らと出来上がったビールで乾杯するのが目標だ。
(武)