今年話題となった人を挙げるとすると、何と言っても米大リーグの大谷翔平選手が一番だろう。毎朝のニュース番組で、ホームランを打ったかどうか気になった人も多いのでは。
あるスポーツ専門店では「大谷選手が全国の小学校にグローブを配ってから、親子でキャッチボールしようという人が増えた」という。Tシャツなど大谷選手グッズも人気となった。
野球用品もコロナ禍で大きな影響を受けたが、ここ1、2年では回復ぶりが目立つ。スポーツ用品メーカー各社は総じて野球部門の販売を伸ばしており、小売店でも好調という会社が多い。「白シューズOK」など規定変化による需要もある。
少子化、人口減少で野球への参加者は増えていないが、日本のプロ野球を含めてチームのユニフォームやグッズを身に着けて応援する人が増えているようだ。
大谷選手は来年、〝二刀流〟復活かと言われているので、さらに注目が集まりそう。スポーツの「する。見る。支える」の3要素で、する人が増えなくても、見る人、支える人で市場が広がる可能性はある。
(茂)